5月9日(木)、10日(金)の両日、札幌市立高等学校進路探究セミナーが開催され、本校の4年生が参加する10日のセミナーに私も参加しましたので、その様子を紹介いたします。

 このセミナーは、同じ市立高校に入学した高校1年生が一堂に会して、これからの高校生活をどのように過ごしていくのかを考えるきっかけとすることなどを目的として毎年開催しており、今回で17回目を迎えます。同じ高校1年生段階に当たる本校の4年生も一緒に参加しています。講演の次に行われたフォーラムでは、各校の代表生徒4名がパネリストとして参加し、「私の夢・生き方の理想」をテーマにそれぞれ発表してくれました。本校の代表生徒も自分の夢を堂々と発表するとともに、会場の参加生徒から寄せられた質問に対しても、とっさに答えなければならない状況の中、しっかりと自分の考えを述べていて、とても頼もしく思えました。

 さて、私は10年以上前の進路探究セミナーにも参加したことがありますが、当時と比較して、生徒たちの変化に大変驚かされました。代表生徒の発表はそれぞれとても個性的かつ考えていることがしっかり伝わる立派なものでした。また、会場の参加生徒もただ聴いているのではなく主体的に参加しようとしている姿勢が伝わりましたし、質問コーナーでは非常に積極的に前向きな質問をしていました。さらに、それらの質問に対する各代表生徒の回答も大人顔負けの的確なもので、コーディネーターを務められたFM北海道のアナウンサーの方も心から感心していたように見えました。

 この様子を目の当たりにして私は、この変化は、札幌市の義務教育における課題探究的な学習などの取組の成果であると感じました。子どもたちのコミュニケーション力や学びに向かう姿勢は大きく向上したのだと思います。教育の成果はなかなか目に見えないものですが、このように目に見える形で示されていることを多くの人たちと共有したいと感じ、紹介させていただきました。

 本校の生徒は、6年間を通して日々課題探究的な学習に取り組むこととしており、その学びの様子を見て感心してくれる方も多くいますが、その基本は札幌市立の各小学校が作り上げてくれているのだということを改めて認識しました。現在札幌市立の各小学校では、英語教育の充実や専科指導などの取組に加えて、算数にーごープロジェクトなど札幌市独自の特色ある取組も進めていますが、今後、その成果が本校生徒の学びにどのような変化をもたらすのか、今から楽しみです。

 本日も、最後までお読みいただきありがとうございました。

令和元年(2019年)5月15日