新学期になってひと月半ほど経ちました。依然として新型コロナウイルス感染症による感染者数が多い状況ではありますが、校内ではPT会総会や学校公開日を開催し、校外では運動部の春季大会もほぼ終わり、これから高体連の支部予選が始まろうとしているところです。感染症対策については、学校はもちろんですが、各種の大会についても、競技団体のガイドラインに沿って大会が運営されております。

 大雪となった今年の冬ですが、西方に向いている校舎2階の理科実験室から望む手稲山の雪も山頂付近にちらほら見える程度になりました。山肌を覆う木々も新緑の色合いを見せ、芽吹きを迎えた植物たちが大きく成長していく季節となりました。

 この手稲山のハイランドスキー場は5月5日(木)でスキー場としての営業が終わり、いよいよ夏山の登山シーズンが始まります。すでに登られた方もいるのではないでしょうか。スキー場の女子大回転コースの斜面にはシラネアオイの群生地があり、雪解けとともに花を咲かせるシラネアオイを見に手稲山を登りに行くのが毎年の楽しみの一つとなっています。

 小説家で登山家の深田久弥さんが執筆した「日本百名山」(1964年、新潮社)には北海道の山は9座ありますが、山と花を愛した劇作家の田中澄江さんの著書「花の百名山」(1980年、文藝春秋)には16座もの北海道の山が記載されております。

 ここ数年、日帰りですが、早起きをして、花の百名山である富良野岳や夕張岳に花の咲くころに登りに行きます。残雪の富良野岳にはハクサンイチゲやチングルマなど、夕張岳にはユウバリソウやネギボウズなどが見られますが、残念ながら、ユウバリソウはタイミングが合わず、花の咲いているところをまだ直接見たことがありません。

 さて、3年生技術科の「栽培分野」の授業では、「Kaisei ガーデニングプロジェクト」を実施しています。生徒に示される課題*1は以下のとおりです。

 

●あなたは、担任に「殺風景な本校の中庭を人々が集う空間にしてほしい」と頼まれました。そこで、友達と相談し中庭に彩りを設け、生徒同士や先生と生徒が相談したりくつろげたりする空間を作ろうと考えました。しかし、予算がありません。そこで、何か作ろうと思い、技術科の先生に「廃材か何か、無いですか?」と尋ねたところ、偶然床に上にプランターがあるのを発見しました。4年生の先輩が昨秋に採取したタネも一緒にありました。さて、あなたはどう行動しますか?

 

 各チーム*2、5~6グループ(1グループ5~6名)で構成し、グループごとにテーマを決め、ガーデニングの計画を立て、中庭で実践します。花の種類はグループで決め、必ず種から育てるというものです。ただ単に花を育てるのではなく、栽培計画を立て、花の基本情報をもとに、土壌や肥料に関する調査を実施し、花の病気や害虫の種類、そしてその対策等を調べ、日々の栽培管理を行い、ポスター発表も行います。

 実は、生徒の花の栽培に併せて、コンテストには関係ありませんが、私たち教職員も有志が花だけではなく、野菜などを含めて栽培をしています。昨年、私はペチュニアを選び、一鉢白い花でもりもりにしようと思い、学校で購読しているNHK出版の「趣味の園芸」*3のペチュニアの特集の記事を丹念になぞって研究しました。咲いている花をピンチ*4し、また花が咲いたらピンチというように、花の芽が多くなるようにしていきましたが、期待したほどもりもり感は出ませんでした。再度ペチュニアにチャレンジし、今年こそは鉢いっぱいの花となるペチュニアにしたいと思っています。

 話を戻します。今年は9月12日(月)にプランターコンテストの投票が行われます。生徒たちがどんな花を咲かせるか楽しみです。生徒に負けないよう、私もペチュニアの栽培に精を出したいと思います。


*1 本校技術科「生物育成の技術」より
*2 本校では1年生から4年次生まで国際バカロレアIBのMYPプログラムを実施しており、それに合わせて、4クラスを6つのチームに分けています(1つのチームが26~27人になります)。
*3 趣味の園芸 2021年7月号
*4 園芸で、摘心すること(小学館、大辞泉第二版、2012年)
 
令和4年(2022年)5月13日
  校長 宮田 佳幸