石山キャンドルナイトでボランティア活動をしました

  

     

 8月31日(土) 石山地区の恒例行事である「石山キャンドルナイト」が開催され、本校からも18名の生徒たちがボランティアとして参加し、行事を盛り上げました。ボランティアと言っても、単に行事のお手伝いをするのではなく、自分たちで企画を練り、行事を盛り上げる主催者側に立った役割を担う点がこのボランティアの大きな意義です。昨年の反省を生かし、今年は「魅力発信」というテーマを決め、いろいろな企画を立てました。

 

 会場となった石山緑地にある水の広場には「スパイラルスプリング」という水路があり、それを利用して釣りをするという企画を立てました。当日は夕方から小雨が降り、出足が鈍かったものの、雨も上がり徐々に子どもたちが集まってきました。子供達もこんな所で釣りが出来るとは思わず、流れの速い水路に悪戦苦闘しながらも楽しそうに釣りを楽しんでいました                  

          

                               

 また石山地区は昔から「軟石」を産出する地域であり、その「軟石」を利用して、子供たちに絵付けをしてもらう企画も立てました。最初は子供達が釣りの方に熱中し、集まりがよくありませんでしたが、途中から集まりだし楽しそうに絵付けをしていました。初めて触る軟石は画用紙とは違い、塗るのに”こつ”が必要な所を生徒達がサポートしていました。

   

                           

 石山地区のゆるキャラの「いっしー」と「やまごん」をお借りして、地域振興にも一役買うことになりました。子供たちには大人気で、触れてみたり、一緒に写真に撮ったりの大はしゃぎでした。中に入っていた生徒は暑く、視界のあまり利かないなか、長時間とても大変でしたが、やりがいのある役目でした。 

          

  

 石山緑地は軟石の採掘跡地を利用した公園で、昔はここから切り出した軟石を馬車や定山渓鉄道を使って運んでいました。キャンドルを灯す場所は「ネガティブマウンド」と名付けられた場所です。これは通常マウンドといえば、盛り上がった野球のマウンドを想像しますが、ここは逆(negative)に低くなった場所という意味で名付けられました。古代ローマのコロシアムのような様式です。東日本大震災をきっかけに始まった「キャンドルナイト」では、1個100円の願かけキャンドル「愛can」に願いを書いて、灯すことが出来ます。地元の人やボランティアの方々が協力して約3000個ものキャンドルをネガティブマウンドに設置していきます。消えたら火をつけ、新しいものと交換しこの幻想的な光景を作り出しました。多くの人に支えられたまさに鎮魂の灯火なのです。収益は東日本大震災、西日本豪雨災害、胆振東部地震の各被災地に寄付されます。

         

 

 今回のキャンドルナイトに協力した生徒たちの感想です。来年もさらに多くの生徒が参加し、地域を盛り上げ、視野を広がるチャンスにしてほしいと思います。

・今回のキャンドルナイトで学んだことは、自分たちの力で解決することの大切さや実際に体験しなければ分からない地域の魅力です。                                                    ・これまでは参加者として行事に関わるだけだったのが、今回お祭りの主催者側として地域に関わってみて、とてもやりがいを感じました。                                                                   ・私はゆるキャラの中に入って宣伝をしました。中はとても暑かったですが、石山を少しでも宣伝出来たかも..と思うと、頑張ってよかったと思いました。