中堅高校から北大へ

北海道大学総合文系 フィールドサイエンス部

 中学まではクラブチームでサッカー漬けの、勉強が好きではない自分が難関大に合格するにはスポ魂で『量』をこなす必要があると思い、高校ではひたすら勉強しました。文系に進んだ方が進学校に行った同級生を打ち負かせると安易に考え、高1では北大、高2では阪大や京大を目指せと自分を追い込みました。高2の共テ同日受験で危機感を覚えたことをきっかけに受験勉強のギアを上げますが、2年間キャパオーバーで走り続けていたので、当然高3の直前に精神的にも困憊し、身体が動かなくなりました。周囲の評価を過剰に気にして大学を選ぶべきではないと母に指摘され、家族や先生と相談を重ね、自分の志向を考慮して北大を志望することにしました。そこからは今までになかった精神的余裕を持つことができたため楽しく勉強ができ、6月の東進北大模試では1位を取ることができました。11月の北大オープン・実践までは2次対策をして、11月6日からマーク対策に重点を置きました。結果的には共テ本番で自己ベストを取れたのですが、そこには大きい要因が2つありました。1つ目は共テ利用で早稲田大学合格を目指したことです。それにより現状の成績に満足せず、高い目標を持てました。2つ目は故・野村克也監督の『勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし。』という言葉を意識していたことです。マークでは偶然の要素も多いので、不正解(=負け)はもちろん、正解(=勝ち)した問題も周辺知識を含めて復習しました。試験当日は「今までの頑張りを信じて、自信を持て」と何度も言い聞かせながら、会場に向かいました。

 合格の最大の要因は、周囲の環境を上手に利用することができたことです。高1から近所の個人塾に通っていて、高2の12月までに数学の範囲学習を終わらせ、高2冬以降は塾や恩師・森元先生に入試問題を用意・添削してもらう日々を送り、添削を始めてからグッと数学が楽しく感じました。数学が得意教科になれば、特に文系では突き抜けることができます。英国は北大模試の過去問を中心に添削してもらい、英作文は試験前日まで伸び続けました。何度も北大国語で打ちのめされたため、理系にいけば良かったとつくづく実感しました。文理は慎重に選ぶべきです。藻岩高校は先生を寡占できる強みがあり、丁寧に教えてもらって本当に感謝しています。さらにライバルがいたことも良かったです。小学校からの同級生のSは高校で離れたものの、積極的に校外模試を一緒に受けて競い合いました。北大総理志望のSは数学のセンスが抜群で、目標の存在となり、追いつこうと頑張れました。このように自分は周りの人とともに受験を乗り越えることができました。春からSと一緒に北大に通います。 

「ばかまじめ」

小樽商科大学 商学部 男子バスケットボール部

 僕が皆さんに伝えたいことを部活と勉強の両立、理社の対策、受験当日の注意点、そして最も大切な勉強への向き合い方の4点に分けてお伝えします。

 まず部活と勉強の両立についてです。僕は男子バスケットボール部に所属しており、週6日練習していました。家に帰るのは8時頃だったので、帰宅後に勉強できるのは2時間程度でした。そんな僕が大切にしていたことは「最低タスク」を設けることです。例えば数学のプリントを1枚やり切るなどといったどれだけ疲れていてもできることをタスクにして、確実にやり切るというものです。この方法は部活が忙しい人だけでなく、やる気が中々出ない人にもおすすめです。

 次に理社の対策についてです。よく「理社は秋からでも間に合う!」とか「1ヶ月で9割取れる!」などと言われますが、半分正解で半分不正解です。僕は3年生の秋まで理社の授業をあまり真剣に受けず、全く基礎が仕上がってない状態で10月から勉強を始めました。その結果、最後まで点数が伸びきらず、共テ当日も6割程しか取れませんでした。もちろん1.2年生の内に国数英に注力するのは素晴らしいことだと思いますが、授業を真剣に受ける、定期考査対策に真面目に取り組むといった最低限の勉強をしておくことは大切だと思います。

 3つ目に受験当日の注意点についてです。まずスマホについてですが、共テ前にも2次試験前にもスマホを机上に出して試験官の指示で電源を切ることが求められるので、指示があるまで携帯しておいてください。僕は指示の前にスマホをリュックの奥にしまっていたので、少し慌ててしまいました。もう1つは忘れ物についてです。僕は2次試験の際、小樽のホテルに前乗りしたのですが、試験前日の夜10時に時計を忘れたことに気が付きました。幸運なことに友達が時計を持っていたので、何事もなく受験できたのですが、くれぐれも忘れ物には気をつけてください。最後に勉強への向き合い方についてです。1番大切なことは自分を信じることです。SNSなどで様々な勉強法や参考書に関する情報が発信されているため、自分のやり方や選択に不安を感じることもあると思います。参考書を選ぶときや、勉強法を決めるときに迷うことは当然ですし、必要なことです。しかし、選択が正しかったかどうかを迷うのは時間の無駄です。一度決めたら誰になにを言われようと真っ直ぐ、熱く、愚直に、そして「ばかまじめ」に取り組むことが合格への最短ルートです。どんなに不器用でも、「ばかまじめ」に取り組むことができる根性を持っている人が最後に笑えると思います。最後になりますが、これから受験を控えている「ばかまじめ」なみなさんが第1志望合格を勝ち取って、後悔なく高校生活を締めくくれることを心から願っています。

きっとなんとかなる

札幌市立大学 デザイン学部 ホームサイエンス部

勉強については他の方の記録があると思いますので、私は枠付公募推薦に焦点を絞って書きます。

1.受験生になる前

1年次は美術部で、大会に油絵を出展しましたが入賞はせず、2月に退部。負けず嫌いだったので、学年上位を狙って勉強していました。2年次ではMSPで精力的に活動し、外部のインターンやマーケットイベントにも参加するなどの課外活動を行いました。成績は1年次より上昇しました。私は3年次になるまで推薦を考えていませんでしたが、推薦を狙う人は部長などの役員やボランティア活動を行うとよいです。成績も、少なくとも4.0以上を保つと進学先の幅が広がります。ちなみに退部はしないほうがよいようです。

2.出願前

推薦受験の場合は、一般受験よりも慎重に志望校を決定する必要があります。試験官が見ているのは受験生の資質と学校の方針が一致しているかどうかであるため、適当に学校を選択すると、多くの推薦受験が課す面接や事前書類に欠点がでてきます。出願に際し求められる場合がある志望理由書などは、学校の先生の考えや志望校の方針に寄せすぎないこと。面接で話すことと齟齬が生じてしまいます。

3.出願後、受験前

出願後から試験までの23週間は、授業と宿題をこなす以外の勉強時間はほとんどとれません。放課後に面接指導を受けたのち、その反省として、志望校の情報収集、自分の体験や人物像の理解、興味のある分野の掘り下げなどをするのが基本のサイクルになると思います。実技試験のある人は、面接指導のない日に対策したり、早起きや徹夜で時間をったりしましょう。面接指導では人格否定をされることもあるようなので覚悟が必要です。私のように優しい先生に当たった場合は、「お話できて楽しい」くらいの気持ちでにこにこ話し、緊張しても自分の伝えたいことを伝えられる力をつけましょう。

4.試験中

試験中はとことん自分を励まし、褒めてあげるのがよいです。「時間配分最高!」「難しい問題だけど、きっもみんなもわからないから大丈夫」等々。緊張や焦りは、ミスや体調不良を誘発するので、自分を安心させてあげましょう。

5.試験後

試験中とはうってかわって自分に厳しくしましょう。細かなミスを蒸し返して落ち込む必要はありませんが、よい手応えがあっても決して受かったと思い込まないこと。こうすることで、落ちたときのための勉強を怠らずに行うことができます。

以上が、私が推薦で合格するまでの過程と、それに付随する心構えとなります。ちなみに私は合格体験記なる物の存在を知りませんでしたが合格できました。進路実現に向けて真剣に取り組んだ時、自分の長所も欠点も一番わかっているのは自分です。1人1人合格までの道のりは違いますから、合格体験記に掲載されている努力方法とは異なっていても成果がでていれば自信をもって進んでくださいね!

知る=可能性

千歳科学技術大学 理工学部 

 私は総合型選抜(旧 AO)を利用して公立千歳科学技術大学に合格しました。まずなぜこの大学を選んだのか?というところから書いていきます。総合型選抜について読みたい方は3段落目から読むと良いです。

 大学へ進学するにあたって自分には条件がありました。①理系国公立大学②札幌(家)から通える③理科教員免許を取得できる、という条件です。①、②については金銭的な面や一人暮らしへの心配(防犯等)が大きかったためです。やはり大学生になったら自動車の免許を取ったりするなどでお金が必要になります。更に一人暮らしとなると家賃、光熱費 etc.とにかくお金がかかります。私立理系だと尚更お金がかかります。また夜遅くに帰って家に誰もいないのは心細いですし、自炊していく自信がありませんでした。③については、私は将来学校の教員を視野に入れているためです。応用生物科学科の教職課程では、理科の教員免許を取得できます。こういった取得できる資格なども大学によって異なるので調べてみることをおすすめします。

 ここからは総合型選抜についてです。なぜそれを利用したの?総合型選抜って何?と疑問がある人もいるでしょう。結論から言うと、利用できるものは利用すべきです。私は初め総合型選抜を利用する気はありませんでした。なぜなら怖いからです。得体の知れないものというのは怖いものです。また、私の成績は良いと言えるようなものではありませんでしたが、夏休みの面談で担任の先生に挑戦することを提案されました。初めは躊躇いましたが、調べていくうちに自分に合った入試方法に思えてきました。私のMSP での活動のアピール(この大学は地域密着型のフィールドワークがあり、そういった面でも MSP に近いです)やコミュニケーション能力を試すチャンスかもしれないと思い、総合型選抜を受ける決意をしました。

 公立千歳科学技術大学の総合型選抜は、一次審査で自己推薦書、小論文、事前課題、二次審査でグループワーク、プレゼンテーション、面接、基礎学力検査(数Ⅱ)となっています。長くなるためここでは面接についてだけ書きます(詳しくは進路室へ)。私は声が大きい方ではないですし、すぐ緊張してしまいます。そんな私でも面接を乗り越えました。面接で大切なのは簡潔に相手に伝えることだと思います。自分が話したいことを言語化するというのは一朝一夕でできることではないため練習が必要です。想定される質問には深く話せるようにマインドマップを作るのが効果的です。文章を丸暗記していると忘れたときに対処しづらいためです。 私は受験を制するには多くの情報を知り、利用することだと思います。選択肢は最大限広げるべきです。総合型選抜って何?そう思ったあなたは可能性を持っているかもしれません。せっかくの受験です、頑張って!

『何も分からなくて焦ってる人、集合』

岩手大学 理工学部 男子バレーボール部

 私の場合、部活動を最後の大会まで残るというのを前提として進学しようとしていたので、私自身の学力や教員免許を取得できるという観点から先生にお勧めしていただいたのが、岩手大学です。そこから自分でオープンキャンパスに行ったり自分で大学について調べたりして、自分でも岩手大学に進学したいと思うようになりました。大学どこにいけばいいか分からないという人は、一度先生に話してみましょう。志望校決定のきっかけをもらえますよ。

 私の受験勉強は夏休み入る直前くらいに、数学だけちょっとできるけどそれ以外ふんわり授業聞いていただけという状態からスタートしました。とはいえ11月までは部活動をしていたので、本腰を入れて勉強したのはそこからです。すべての教科の基礎を固める時間などなかったので、化学、物理、英語、数学に科目を絞り基礎を固めました。理系の場合、どの大学でもこれらの教科を二次試験で使用するので共通テストの勉強が後にも活きます。受験勉強何から始めればいいか分からない人は、この教科のどれかから始めましょう。個人的な好き嫌いで数学か化学がおすすめです。問題を解いていておもしろいので。

 私は三年生になっても勉強の習慣というものがない人間だったので、最初は休憩が長くなりすぎたり、勉強始めようと思ったら掃除が始まったりしたこともありました。時間ないくせしてそんなことしていたら絶対に落ちると思ったので対策を二つ編み出しました。勉強に集中できない人は参考にしてください。

① 場所を変える

 片づけるものがあるから片づけるという思考が生まれ、誘惑してくるものが周りにあるから流されます。学校や無料で開放されている塾の自習室に行くなどして環境を変えましょう。

② 休憩時間に勉強

 スマホ触ると一生休憩が終わりません。好きな教科の問題を解く、好きな教科の本を読むなど、勉強する時間を途切れさせないようにしましょう。私の場合はそれが数学と化学でした。分かると一番楽しいですよ。つまりそれ以外の時間は嫌いな教科の勉強をするのが定石となります。ご褒美のためにも我慢して頑張りましょう。

 独学でやって成功する人間はごく一部です。人の真似をするのがセオリーとなります。私のものに限らず、他の先輩のしていることをパクル、YouTubeの教育系動画にお勧めされていることを実践してみる、先生に言われたことをそのままやってみる。など、何から手を付ければいいか分からない人はそこからやってみましょう。頑張ってください。   

『私の合格体験記』

同志社大学 商学部 女子バスケットボール部

 私は指定校推薦で同志社大学に合格しました。高校3年生の夏ギリギリまで進路に悩んでいた私が、どうしてこの大学を選んだのかについて体験談を書いていこうと思います。勉強の話はほとんどしません!

 私は高校3年生の6月頃、道内の大学に通う塾の先生が受ける授業の話を聞いて、ただ漠然と『商学部』の授業に興味を持ちました。そこで、特に他の大学については詳しく調べもせず、夏休み中はその塾の先生が通う大学を目指して勉強に取り組んでいました。しかし夏休みの終わり頃、本当に今のままの志望校で進んでいいのか、迷いが生じる時期がありました。そこで、商学部のある他の大学にも目を向け、道内外の様々な大学について調べてみることにしました。その頃は今年度の指定校推薦枠が発表された時期でもあったため、冊子を開いてみると、『同志社大学 商学部』もそこに載っていました。私は、その時に必要な平均評定値を越えていたので、同志社大学の指定校推薦枠に立候補することも視野に入れる事ができました。 私が、他の大学と比較して、同志社大学を選んだ理由は主に2つありました。

 1つ目は、立地の良さです。観光客が沢山訪れる京都に実際に住んでみたいという気持ちもありましたが、何より4年間毎日通い続けることを考えると、交通網が充実していることを含め、通学しやすい京都の中心部に立地していることは、私にとってかなりポイントが高かったからです。

 2つ目は、大学4年間で、何か新しい経験を積みたいと考えていたからです。道外の大学に行くことで、また今までとは別の考えを持った人と出会えることや、初めての一人暮らしが出来ること、同志社大学にはさまざまな学部学科の人がいることも大きな魅力だと感じました。 私は、自分の進路について迷いが生まれた時に、実際に大学に通う塾の先生や先輩の話を聞くこと、一つに絞らず沢山の大学に目を向けて調べてみること、その大学に通いたいと思う「理由」を探すことで、自分が本当に進みたい進路を見つける事ができました。

 勉強の話はあまりしないと書きましたが、最後に一つだけ、私が1、2年生にオススメしたいことがあります。それは、今のうちに平均評定を稼いでおくことです。少なくとも平均評定4.0は下回らないように頑張っておくと、3年生になってから進路に迷った時の選択肢を、一つ増やせるかもしれません。もちろん4.0とは言わず、もっと上を目指せたらさらに有利になると思います。

 こんな感じで、受験生のお手本にはならないかもしれませんが、私の体験談を書いてみました。これから進路を決めていく誰かの参考になればいいかなと思います!最後まで読んでくださり、ありがとうございました。 

『合格体験記』

海上保安大学校 ワンダーフォーゲル部

 私は海上保安大学校に合格することができました。海上保安大学校へ進学すると決めた理由は、海猿を見て海保かっこいいなと思ったからです。あと北海道から出たいっていう理由もありました。進路選択で困ってしまう人もいると思います。そんな人は一度自分がやってみたい、行ってみたいところなどから進路先を考えてもいいのかなーと思います。映画とかドラマを見るのも良いかと思います。ぜひ後悔のない進路選択をしてほしいです!

 海上保安大学校の試験は一次試験(10月)が数学、英語の二科目と作文試験で、二次試験(12月)は面接、体力測定などでした。勉強は共通テスト対策をしていました。あと過去問などもしました。大学校の試験と共通テストの試験は、関係ないように感じますが、何ごとにおいても基礎というのは肝心ということを信じて私は対策していました。基礎は本当に大事です。また、授業の問題などを友達に解説してあげたりするととても定着すると思います。

 そんな私の一次試験の手応えはとんでもなく悪く、英語はもう終わりだ、という感覚でした。面接指導を受けるかどうか迷うくらいでした。ですが、一度自分が受けると決めたのだから最後までやらなきゃダメだと気持ちを切り替えて面接指導を受けさせてもらいました。面接は生まれて初めての経験で練習の一番最初の質問でつまずくというかなりまずい状況でしたが、先生の指導のもと面接試験をしっかりと受けることができました。本当に感謝しています。面接のコツは、引き出しをできるだけたくさん持っておくことです。自分では気づけない自分のことは多々あります。家族、友人などに相談してみましょう。私は面接が苦手すぎてめちゃくちゃ精神面でやられました。みなさんは進路を実現させるために、今までの人生で経験したことないことが訪れることがあるかもしれません。そんな時は、この経験はこの進路に進む人しか経験できないということを念頭に置いとくとモチベーションの維持に繋がるかもしれません。私も「この試験を受ける人は100人しかいないからめちゃくちゃ限られた人しかできない経験だ」なんて思いながら面接練習をしていました。

 最後に、高校生活を楽しんでください。隣の席の友達、前の席の友達、当たり前にいるクラスメイトは、大学に行ったらきっとそんなにしょっちゅう会うことはできません。笑って生きましょう!毎日ニコニコしてれば気分も良くなります!多分運気も上がります。高校生活はとても一瞬です。ぜひニコニコ楽しんでください!!  ここまで読んでくれてありがとうございました。少しでもみなさんの役に立てば嬉しいです。ここまで読んでくれた人にチェックイーーン!(伝わらない人がいると思います。ぜひ海猿を見てください。仙崎大輔のセリフです。)