■SDS基礎(2023/3)発表大会×3
3月は探究活動を学校外で発表する場がたくさんあります。
校内の発表で高評価だったチームが以下の3つの大会に参加しました。
他校の探究活動に触れ、交流する大変良い機会となりましたので、報告いたします。
【探究チャレンジ北海道】
【日時】 3月11日(土) 【場所】北海道大学学術交流開会
【主催】北海道教育委員会/北海道大学 【参加】北のG防ぎ隊(1年7組の4名)
【概要】北海道・札幌市・北海道大学・ニトリホールディングスの四者連携協定により、道教委が
主催する「S-TEAM教育推進事業」の成果発表会。全道228校から選ばれた代表25校が参加。
「北のG防ぎ隊」は2校しかない一般参加枠に選ばれて発表することができました。
北海道大学学術交流開会に集合。
全道各地から25チームが参加しました。
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SDS基礎「さっぽろ探究」で研究した『札幌の気温上昇とゴキブリ』をポスター発表しました。
「110年後に札幌でゴキブリが越冬できるようになる」という予測を導き出したことが、この研究の結論です。たくさんの方が質問してくれました。 |
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50人近い関係者が審査し、受賞はならなかったものの「情報の収集・整理」の観点で高い評価を頂きました。 |
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表彰式には、鈴木知事(前列中央)、株式会社ニトリホールディングス・白井社長(前列左から2番目)も駆けつけてくれました。
2023度は「探究チャレンジ・ジャパン」、2024度は「探究チャレンジ・アジア」と規模を拡大していくということでしたので、良い研究ができたチームは挑戦してみましょう! |
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<受賞校一覧> ◇北海道知事賞(グランプリ)…静内農業高校 『お馬さんは心と体のセラピスト~馬との共生社会を活かした動物介在活動~』 ◇札幌市長賞…壮瞥高校『不用なものを有効に~果樹の廃木で地域貢献~』 ◇北海道大学賞…釧路湖陵高校『カゼインプラスチックの研究』 ◇ニトリ賞…名寄高校『ニトリ「新サービス」の提案について』 ◇英語発表部門賞…釧路湖陵高校『カゼインプラスチックの研究』 ◇ゼロカーボン賞…旭川農業高校『上川アップデート・プロジェクト~木製品開発で新たな魅力を!!~』 |
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<生徒の感想> ◆全道の高校の研究成果を知ることができ、来年度の研究にも繋がりました。 ◆実際に実験を行った研究、英語での発表、企業と協力した新商品作りなど沢山の発想を学ぶことが出来ました。また、北海道庁の方と直接お話しが出来たなどとても貴重な体験をすることが出来ました。 ◆他校の生徒や審査員の方々にたくさんのアドバイスを貰うことが出来ました。良かった点も改善点も来年の研究に役立てていきたいと思います。 ◆地球環境問題に対する探究が良い街を作ることに貢献する第一歩となり、一人一人が問題に直面しているという自覚を持つことが出来るきっかけにもなることが分かりました。
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<審査員のコメント(一部)> ■興味深いテーマだと感じました。常に自分たちの調査方法や結論の導き方が正しいかという視点で振り返っている姿勢が素晴らしいと思いました。 ■仮説を立て、それを検証する手法をきちんと検討しており、データの取扱いや見やすくグラフにして提示している点などが素晴らしいと思いました。 ■ゴキブリがいることが課題なのか、温暖化が課題なのかが、不明確であると感じました。課題解決がゴールであると考えると、そのための解決策を見付けることが取組の中心になるのではないかと感じました。次年度も継続するということですので、今後の取組を楽しみにしています。 ■とてもユニークなテーマ設定で、北海道の誰もが関心をもつ研究だと思いました。気象情報などを上手くデータ分析して、サポート情報として整理されていました。次年度は仮説をもう少し幅広く設定して、フィールド調査なども通じて、説得力のある分析がなされれば、北海道民全員の生活の向上につながるとの期待を持ちました。
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【市立高校プレゼンテーション大会】
【日時】 3月12日(日) 【場所】大通高校 【主催】札幌市教育委員会
【参加】探究活動発表部門 ハムほーズ(1年8組の3名)
ちぇりぃぶろっさむ(1年8組の5名)
学校PR部門 生徒会長 宮地君(1年4組)
【概要】市立高校の生徒が集まり、学びや経験を基に在籍する学校の魅力を発信するイベント
午前の部は「探究活動発表部門」
旭丘2・藻岩2・みなみの杜2・開成2・啓北商2・新川1・大通1・清田1・平岸1の全14チームが参加しました。 |
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トップバッターの「ハムほーズ」は、『北海道日本ハムファイターズの現状と未来 ~データから導く野球考察~』というタイトルで発表。
これまではポスター発表でしたが、スライド発表に作り変えての参加です。 |
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日本ハムファイターズの投打の成績をデータ分析し、今年の日ハムに必要な強化策を示しました。
審査員の方からは「打率が高い年は勝率が高い。防御率が低い年は勝率が高い。当たり前のようだけど、実際にデータ解析して確かめるのは大事なこと」などのコメントを頂きました。 |
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「ちぇりぃぶろっさむ」の『札幌市の桜の開花日を予測してみた!』はトリの14番目。
3月の平均気温と桜の開花時期についてデータ分析し、2023年は4月20日に開花するという予測を示しました。 |
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審査員の森本優さん(MFラジオ Air-Gパーソナリティ)からは、 「旭丘に素晴らしい桜が咲くことが研究のきっかけだったことを最初に言うとインパクトがある。聴取に想いを伝えることが大事」 「4月20日、本当に桜が開花するかどうか、今からとても気になり、楽しみです」 とコメントを頂きました。 |
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ほかの学校の発表では「外来生物・ウチダザリガニの調査(藻岩)」「朝読書の取り組み(平岸)」「札幌でアジアを味わうツアー(啓北商)」「小学生への授業づくり(新川)」などの報告を聞くことができて大変参考になりました。最後に全員で記念撮影しました。
<生徒の感想> ◆この大会で市立高校の同じ年代の人達の思いや探究の内容を聞けて自分への励みになりました。また、人前で話すことで自分に少し自信がついたし、貴重な経験ができたのでよかったです。 ◆他校の発表内容から、どのようにスライドを作っていけば伝わりやすく見応えがあるものになるか、どのようにプレゼンすれば良いのかがわかりました。
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午後の部は「学校PR部門」
生徒会長の宮地君(普通科・1年4組)が参加。自分の夢を紹介し、それを叶えるための旭丘はこんな学校です、という視点で旭丘高校をPRしました。午後の部で唯一の1年生だったにも関わらず、堂々と発表していました。 |
【まちづくりコンペティション2022】
【日時】 3月19日(日) 【場所】北海道大学フード&メディカルイノベーション国際拠点
【主催】札幌市役所まちづくり政策局
【参加】Snow Man(1年8組の5人)
2042年(1年7組の5人)
チームアウトドア(1年8組の4人)
【概要】2022年10月に市議会で決議された「第2次札幌市まちづくり戦略ビジョン」に基づき、
幅広い世代の市民にまちづくりに参画してもらうことを目的に、今年度初めて実施された大会です。
旭丘3・大通2・清田2・藻岩1の全8チームが参加しました。 北海道大学FMI国際拠点は真新しく、とてもきれいな会場でした。 |
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「Snow Man」:『札幌の初雪予測』↑ ← 9月の最低気温から初雪日を予測することに挑戦しました。 |
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「2042年班」 :『札幌市の20年毎の人口構成の予測』→
住民基本台帳のデータと、コーホート変化率法という計算手法で、2042年と2062年の札幌市の人口構成を予測し、人口ピラミッドをつくりました。 ↓ |
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↑ 「チームアウトドア」 :『北海道における人口増加都市の特徴』
← 全国で人口減少がおこる中、北海道には人口が増加している自治体がある。その自治体の特徴の分析に挑戦しました。 |
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<最優秀賞> 大通高校の『お腹いっぱいフレンズプロジェクト』が選ばれました。「誰も取り残さないまちづくり」をコンセプトに、札幌に住む外国人と食を通じて交流していこうという提案でした。 |
<優秀賞> 旭丘の「チームアウトドア」が選ばれました。審査員の方からは「成功している自治体に学ぼうという発想が良かった」「高校生が人口減少や少子化を札幌の課題として感じていることが分かった」とコメントを頂きました。 |