2023年9月20日(水)の午後、本校の体育館にて「市立札幌藻岩高等学校50周年記念式典」が挙行されました。

 本校の尾﨑茂樹校長からの式辞に次いで、札幌市教育委員会学校教育部長の長谷川正人様からの祝辞をいただきました。

 その後、本校合唱部による校歌斉唱を行いました。

  また、本校を卒業した著名人からのビデオメッセージが流れると、生徒からは驚きと笑い声、そして拍手が起こりました。

 式典後は、本校の卒業生である作家の梯久美子(かけはしくみこ)様より、『歴史にふれる、今を生きる』と題した記念講演会が開かれました。

 講演の中では、写真家の石内都(いしうちみやこ)氏が撮影した、広島で被爆した少女が着ていた服の写真が紹介されました。

 それらの服は美しく撮影されており、戦争の悲惨さの前には、現在と同じような日常があったことを物語っていました。従来の戦争体験とは異なる視点からの講演により、少女たちが決して遠い存在ではなく、私たちとさほど変わらない身近な存在のように感じられました。

 講演後には、生徒会長からの謝辞が述べられました。

 体育館を退場する生徒の中からは、「すごい面白かった…」という声が漏れ出ていました。

 これからも本校で学びを深めた生徒たちが、誇りを胸に巣立っていくことが期待される時間となりました。