外来生物を捕獲せよ!

 

1.日時 事前指導:令和6年4月22() 放課後

  現地実習:令和6429(月・祝) 10:0011:30

 

2.場所 事前指導:  本校C217教室(zoomで実施)

  現地実習: 札幌市南区

 

3.参加 26

 

4.目的 北海道の指定外来種であるアズマヒキガエルをテーマに、

    外来種に関する正しい知識を学ぶ。また、実際の防除を体

    することにより、外来種が身近にいることを実感し、北海道

    の生態系保全の将来について考える。

 

5.講師 両爬の生態系をかんガエル札幌市南区チーム・代表

      徳田 龍弘 氏

     札幌市環境局・環境都市推進部環境共生担当課

      前河 栄二 氏

 

6.研修の様子<事前学習>

講師の方々からオンラインでレクチャー

生徒からたくさんの質問がありました

 今年度1回目のサイエンスアカデミー「外来生物を捕獲せよ!」を実施しました。今回のテーマは、札幌でも分布が拡大している国内外来種・アズマヒキガエルです。調査・駆除活動をしている専門家の方々にご同行いただき、札幌市南区の繁殖ポイントに実際に赴いて、現地の環境について学んだり、実際に駆除活動に参加したりと、普段の授業では経験できない体験をすることができました。参加生徒は、外来生物問題について理解を深めるとともに、今後自分たちがどのようにこの問題に向き合っていくべきか、改めて考えさせられたようです。

 研修の様子<現地実習>

小川沿いを歩き、成体や卵塊がないかチェック

事前に仕掛けていた罠を確認

捕獲用罠の仕組みについて説明

捕獲されたアズマヒキガル

 

7.生徒の感想

◆外来種が生態系を壊すことは、以前から知っていたが、アズマヒキガエルがどのようなもので、どんな被害を及ぼすのかは知らなかった。しかし、事前講習で、アズマヒキガエルについて学んだうえで、実際に体験することで、たった一匹のカエルがどれくらいの被害をもたらすのか理解できました。また、エゾサンショウウオやエゾアカガエルなどの在来種も実際に見ることができアズマヒキガエルの被害に合う生物や本来生息している生物を知ることができました。このような貴重な体験を札幌市という身近な場所でできたことに感謝しています。

◆「外来種は悪者だから駆除するべき」という考えを捨て「外来種とどう向き合っていくか」ということを深く考えられたよい研修だと感じました。

◆最初はカエルに抵抗がありましたが、学びを通して愛着のようなものを抱くようになりました。生命の関わり方について自分の経験値を高め視野を広げることに繋がったと思います。

◆本来生きている地域では在来種として扱われていたはずの生き物が、人間の勝手な都合によって外来種として駆除対象になってしまう事がどれだけ理不尽なことなのかをよく学べた。