サイエンスアカデミー⑤感染症をデータサイエンスする(2022/10/29)
「感染症をデータサイエンスする」
目的
講師 酪農学園大学 獣医学群獣医学類 蒔田浩平 教授
場所 酪農学園大学(江別市文京台)
日時 2022年 10月29日(土) 9:30~12:30(予定)
事前学習: 10月24日(月) ※プログラミング言語「R」、微分の概念を知る
事後学習:クラスルームを用いてアンケートと課題の提出
内容 [講 義]感染症について
[実 習]Rを用いた感染症シミュレーション実習
■事前学習の様子
10月26日(水) 【事前学習】
感染症について調べました。
歴史的にどんな感染症が流行したのか、時代背景・感染の経緯・被害状況について、班ごとに調べました。
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その後、班ごとに調べた内容を発表して共有しました。
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さらに、
・蒔田教授への質問の整理 ・事前アンケートへの回答 ・酪農学園大学への行き方の確認
などを行い、事前学習は終了です。
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■講座当日の様子
10月29日(土) 【講座】
各自、JRやバスなどで酪農学園大学へ集合。 敷地が広い!!
まず、酪農学園大学のことや、獣医学部の学びについて詳しく教えて頂きました。 |
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<講義> 講義のスタートです。
バンドマンだった蒔田先生の経歴、獣医師としてのネパールやウガンダでのお仕事の話、どれもとても興味深いものでした。
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続いて、
「家畜の感染症」「多剤耐性菌の伝播」「狂犬病」などについてご説明下さいました。
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<実習> 次に、感染症シミュレーションの体験です。 まずは、感染症の「伝播メカニズムを数式化」します。微分・積分・シグマ記号などをまだ習っていないので、ここは難しかったかな??
でも、数学の授業で習うときに、それらの実用例を知っているのは大きい経験です。 |
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プログラミング言語は「R」でした。
今回は大学の講義で使っているコードを使用させてもらい「新型コロナウイルス感染者数のシミュレーション」を体験しました。 学校の情報Ⅰでは「Python」を習い始めたところです。類似点が多く、理解できる部分もけっこうありました。
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いくつかのパラメータ(例えば、1人の感染者が他者を感染させることが可能な日数、1人の感染者が回復までにかかる日数など)を変化させて、感染状況がどう推移するか「未来を予測」します。 北海道の行政施策と感染者数の変化との関連性も見ることができました。 |
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予定時間をオーバーしての講義となりましたが、みんな集中して取り組んでいました。お疲れ様でした。
蒔田教授、充実した内容の講座を準備して下さり、ありがとうございました。
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■事後アンケート
■振り返り&感想
<講義・実習について>
・コロナ以外の感染症についてはあまり意識したことがなかったので新鮮でした。
・国や地域で文化が違うからその文化の尊重と感染症予防のバランスをとるのも難しそうだと思いました。
・原因がわからない限り対処できないと思っていたが、感染症は原因がわからなくても対処出来るというの
がとても印象に残っています。
・狂犬病ウイルス進化の「ウイルスが強すぎてAfrican civet catを直ぐに殺してしまう」という話で「ウイ
ルスにとって見れば失敗」と仰っており、言われてみればその通りなのですが、あまり考えたことがなかっ
たので印象に残りました。
・シミュレーションでは一つ一つ丁寧に教えて下さり、理解してすることが出来ました。
・計算式で頭がパンクしそうになりましたが、話は興味深く、講座を受けてよかったと感じました。
<獣医学部、酪農学園大学について>
・獣医学部の中で感染症について研究することを選択肢としてもいいのではないかと思いました。
・獣医になるまでの道のりの長さを知れたとても有意義な時間になりました。
・酪農学園大学は牛舎などがあり、農家さんが少なくなっている現在、活躍する人が多そうに感じました。
・将来、感染症をデータサイエンスを用いて研究することに興味を持ちました。
<その他>
・教授の複雑な経歴を聞くのがとても面白かったです。